トパーズは黄色の宝石を代表する美しい宝石です。日本では「黄玉」とも呼ばれ、かつては黄色い宝石はすべてトパーズと呼ばれていたほど「トパーズ＝黄色」というイメージがあります。

しかしトパーズには多彩なカラーバリエーションがあり、無色の物、ピンクや紫、オレンジ、薄い褐色、緑や赤の物もあります。中でも、青く輝くブルートパーズは、無色のトパーズに照射や加熱による処理を施してつくられており、価格帯も比較的リーズナブルで手に入りやすい為、日常的に身に付ける事が出来ます。夏にはひんやり清涼感を思わせるブルー、冬には凛とした佇まいのブルーと季節を問わず、一年中愛用されるジュエリーとなっています。

トパーズの歴史は古く、紀元前の時代、紅海にある「トパジオス島」で採掘されていたといわれています。この島は地形の関係から周囲に霧が発生することが多く、簡単にたどり着くことができませんでした。そのため、ギリシャ語で「探し求める」を意味する「トパジオス」という名がつられたといわれています。しかし、実際にここで採掘されていたのはトパーズとよく似たペリドットだったのではないかとされています。その他にも、サンスクリット語で「炎」を意味する「tapas」からきているという説もあります。

トパーズの石言葉は「友情」「希望」「誠実」「潔白」「忠実」「繁栄」「幸福」。その見た目から連想させるような、輝かしい未来や澄んだ関係性を表す言葉が選ばれています。幸福をもたらしてくれるトパーズは、恋愛ではパートナーが見つかるなど、その人が望んでいるものを見つけやすくしてくれる作用があります。また、そのパワーは内面を豊かにし、能力を引き出してくれ、持ち主に繁栄をもたらします。そして憂鬱な心を払拭してくれるので、心をきれいにする効果も期待できます。トパーズは未来へと進むための力を与えてくれる宝石です。

ブルートパーズには「知性」、インペリアルトパーズは「能力の向上」、ピンクトパーズには恋愛を成就させるパワーなど、その色ごとに異なる力が宿っているのだそう。負の念を浄化して精神を健やかに保ち、潜在能力を引き出してくれるため、心の安定を求めている人や、自分らしく活躍したい人にぴったりの宝石です。

今回は11月の誕生石、トパーズについて色々とお話しさせて頂きました。宝石にまつわるちょっとした情報でまた違った魅力が発見できるかもしれませんね。

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